京町家を改修する
「なんや京町家・京町家って騒がれてるけれど、ウチはそんなたいそうな家と違います。」と、思っている方が多いですが、戦前に建てられた木造の家は、すべて京町家だと言えます。
建てられてから、今日までいろんな人が手を加えているでしょう。例えば、土壁の上にボードを貼ったり、通り庭の床を上げたり、火袋に2階の床を作ったり、表を建て増して洋風にしたり・・・。
こうして、見かけからは解らなくなってしまっている京町家がたくさんあります。
京町家は「伝統工法」。戦後から建築されている「在来工法」の家とは、違った特徴を持っています。まず、その特徴を知ってください。
建てられてから、今日までいろんな人が手を加えているでしょう。例えば、土壁の上にボードを貼ったり、通り庭の床を上げたり、火袋に2階の床を作ったり、表を建て増して洋風にしたり・・・。
こうして、見かけからは解らなくなってしまっている京町家がたくさんあります。
京町家は「伝統工法」。戦後から建築されている「在来工法」の家とは、違った特徴を持っています。まず、その特徴を知ってください。
平安京ができた頃から、居住用の建物として建てられ、連綿と受け継がれ発展してきました。構造的には「伝統工法」と呼ばれる木組で建てられています。
柱は石の上に置かれていて、通り庭という土間空間があり、その上は吹き抜けの火袋になっています。継ぎ目のない長い柱が半間間隔で並んで、その屋根を支えています。
柱は貫という水平の材で繋がれ、その間の壁は竹小舞が組まれて土が塗られています。
表の通りに軒が通っていて、出格子、虫籠窓、ばったり床などが残っていることもあります。坪庭や天窓など、風や光を採り入れる工夫がされています。
柱は石の上に置かれていて、通り庭という土間空間があり、その上は吹き抜けの火袋になっています。継ぎ目のない長い柱が半間間隔で並んで、その屋根を支えています。
柱は貫という水平の材で繋がれ、その間の壁は竹小舞が組まれて土が塗られています。
表の通りに軒が通っていて、出格子、虫籠窓、ばったり床などが残っていることもあります。坪庭や天窓など、風や光を採り入れる工夫がされています。
■家の健康診断
長年の使用で家が少しづつ傷んでいます。・地面の不同沈下 ・土壁の割れや落ち
・雨漏り ・床のきしみ など
・給排水管や桶の痛み
住んでいる人が一番わかるはずです。あなたの家にも気くばりを!
■改修の費用
全面改修の場合、おおむね新築の60%~70%の費用が掛かります。■改修の必修項目
・柱、梁、屋根などの傷みの補修・構造補強(耐震補強も含む)
・床下に入る設備の管工事
■その他
耐震診断などを行い、現状の耐震力を知っておきましょう。耐震補強を行う目安となります。建物の歪みを調べます。歪みには必ず原因があります。
地盤の問題、排水や薄いの漏れ、蟻害など。
工事の範囲・工事費の見積。
屋根の工事は瓦を降ろさずに、構造部分の工事が終了した後に行います。
水回り(キッチン・浴室など)の工事。
■修復工事
建物をできるだけ完成当時の状態に修復します。さらに以前行った修理や、改造した部分のチェックを行います。
■改修工事
住み心地の良さや利便性を向上させる工事を行います。通風に配慮した工事や、床暖房・水廻りなどの改善、段差の解消などを行います。