今回は、伏見区深草地区での出前セミナーです。
(財)京都市景観・まちづくりセンター、立命館大学と伏見区役所深草支所との協働です。
市内全域でおこなわれた、京町家調査の結果報告とその分析を地域にお返しするのも目的で、
その上で我々から見た伏見の町家の特徴と現状の町並みとの調和をお話しさせていただきました。
深草地区のある伏見区は、京都市内中心地区とはまた違った造りが多く、
旧街道沿いに農家建てなどの立派な町家が沢山残っている所です。
前回同様地域を事前に歩いてみて、どう言うところにどう言った物が残っているのか、
現在の町並みとの調和はどうなのかを検証しながら歩きました。
まずどういったルートを歩いたかの説明と、そこで気になった建物の報告からです。
京都市内中心地には無い、大きく立派な町家と独特の屋根の造りの町家がたくさん残っています。
また、町家だけでなく景観に配慮している新しい家屋についても、どのあたりが良いのか解説させてもらいました。
次に、伏見区独特の造りの特徴についての解説です。特に、屋根の造りが凝っているのが特徴です。
京都市内中心地区の平面的な瓦屋根形状だけでなく、立体的な瓦屋根が多く立ち並んでいます。
鍾馗さんも、普段見慣れているものとは違ったものも多かったです。
最後はお住まいの方と会場の方たちと、昔の家屋の写真を見ながらディスカッションです。
子どもの頃の思い出と共に、写真から多くの事を教えていただきました。
今回初めて伏見区にお邪魔させていただき、セミナーを通じていろいろな方とお話できたことや、
伏見の町家の成り立ち造りを学べたことはたいへん勉強になりました。
今後も、こう言った取り組みを続けていければと考えています。
(文責 畑 正一郎)