京町家居住支援者会議について

わたしたちが、京町家の維持を支援するわけ

1.京町家は文化の生きた財産です

人々の暮らしは、最も大切な文化です。
京町家は、住まいとして、京都の暮らし・生業を支えてきました。
その中で、日本人としての感性や、習慣が磨かれてきました。
季節のしつらえや、作法など、伝えていきたいものが、いっぱい詰まった豊かな空間です。一朝一夕にできるものではありません。

2.健康的な暮らし

京町家は、木や土、紙といった自然素材で作られています。
光や風を採り入れる工夫も成されています。
季節を感じ、時の移ろいを味わいながら生活ができます。
化学物質を含んだ新建材で造られた家を買うより、その費用で町家を直した方が、ずっと健康的な生活ができます。

3.地球にやさしい環境

京町家を壊して建て直せば、たくさんの廃材が出ます。
壊すのにも捨てるにも費用が掛かります。
廃棄処理には余計なエネルギーを使うことになります。
京町家は、痛んだところだけを直して使い続けることが可能な建物です。

4.京都のまちなみを形成

京都人の洗練された美意識から生み出されたものです。
町の人がみんなで、“お互いさま”で作ってきました。
これを、断ち切ってしまっていいのでしょうか。

5.長く住み続けるために

いまの世の中は、新しい技術、設備に溢れています。
町家は住まいですから、住みやすくする知恵は必要です。
我慢して住むことはないと思います。
京町家の良さを損なわない形で、ただしい改修が必要です。
構造や設備など、安心して、快適に暮らせる合法的な提案をしていきたいと思っています。


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